東大阪市は
大阪府下三番手の人口を誇る自治体。中小企業が集積しているだけに製造業と卸売業が高く、昼夜人口比も
大阪市を除く大阪府内では珍しく高い水準となっている。
一方で刑法犯認知件数は非常に高い点も悪い面での特徴といえるのだろう。
(2015/03/26記す)
姫路市は
人口50万人を超える兵庫県ナンバー2の都市。
パラメータだけみたら県庁所在地のような数値を示している。製造業の強い都市ではあるが、
決して特化型というわけでもなく、商業やサービス業の数字も高い水準となっている。昼夜人口比も
100以上あり拠点都市なのだ。
(2015/03/26記す)
橿原市は
初代神武天皇の橿原神宮で知られる奈良県第二都市。10万を軽く超える人口を有している。小売販売額とサービス業については盛んであり、高い水準を示している。
また奈良県立医科大学効果もあり医師数が多いのも特徴。昼夜人口比がマイナスでベッドタウンの側面がありながらも、卸売販売額、製造業も並の水準はあるため、バランスの取れた都市と言えよう。
(2015/03/5記す)
田辺市は
和歌山県の第二都市。面積が広く、卸売販売額、小売販売額は人口に比して高い水準となっている。サービス業も全国並を保持してる。
ただ製造業についてはあまり高いとは言えず、さらに財政状況は県内の他都市と比べても極めて悪いといった指標となっている。課税対象所得も3位の橋本市を下回ってしまっている。
(2015/02/27記す)
米子市は
山陰地方を代表する商業都市。小売と卸売の商業の規模は鳥取市に上回っおり、松江市と共に中海・宍道湖経済圏の中心をなしている。サービス業についても高く、財政状況についても
山陰という地方都市の割には異例の高さを維持しているとも言える。鳥取大学医学部により医師数も非常に多い。
(2015/02/12記す)
出雲市は
島根県の第二都市。出雲大社を擁する効果か、宿泊業を含むサービス業と小売業の水準は高く、また島根大学医学部があるため医師数も非常に多い。
更に製造品出荷額や卸売販売額についても地方としては十分に高い。一方で財政指標は地方の中でも低い水準にとどまってしまっている。
(2015/02/09記す)
倉敷市は
岡山県ナンバー2の自治体。製造業において日本屈指の規模を誇る工業都市である。加えて
商業やサービス業についても県庁の近隣都市としては十分すぎる水準を保持している。
財政についても県内トップクラスであり岡山市より健全と言えるだろう。
(2014/12/22記す)
福山市は
広島県No2の自治体。バランスの取れた産業構成は県庁所在地にも匹敵する。特に製造業は全国屈指
の規模であり、その上で卸売および小売の商業、サービス業も高い水準となっている。
一方で地方税も高い水準だが、地方自治体職員人件費も高い水準となってしまっている。ただ財政は地方都市としては高水準である。
(2014/12/17記す)
下関市は
県庁所在地ではないが、山口県最大人口を誇る自治体。海を渡った先の北九州市と経済圏も形成する。
農林漁業は盛んで、製造業、商業やサービス業は人口的に並の水準となっている。県内でいえば
商業はトップではあるが、製造は周南市に、サービスは県庁の山口市にそれぞれ大きく及ばない形である。
(2014/12/16記す)
阿南市は
徳島県の第2都市。製造業が盛んなこともあり財政状況は比較的良好という特長がある。
一方卸売、小売ともに商業やサービス業は人口に比して低い水準に留まっている。
(2014/12/08記す)
丸亀市は
香川県の第2都市。経済指標や財政指標などをみると、農林漁業を除いた全ての数値がバランスがいい。
極端な特長も無い代わりに、ほとんどが人口水準を上回る規模を誇っていることがわかる。難点があるとすれば、刑法犯認知件数
がやや多めというところぐらいだろう。
(2014/12/06記す)
今治市は
愛媛県第2都市にして、四国5番手の人口を誇る自治体。バリィさん、造船、タオルといったユニークな特長を持つ
今治市は製造業、商業卸売業で全国水準を大きく上回る規模を保持しており、更に農林業業、商業小売業、
サービス業も全国水準並という十二分な経済指標となっている。ただ財政だけは少し問題を抱えていると言えるだろう。
特に実質公債費比率はかなり相当に悪い。
(2014/12/05記す)
南国市は
高知県で高知市に次ぐ人口となっている自治体。しかしながら全国の都道府県最小のナンバー2となっており、
人口は五万人未満である。高知市に隣接し高知龍馬空港を有するだけあって、人口比で考えると高知市とほぼ同じ水準の産業を有するといっても過言ではないだろう。
(2014/12/04記す)
久留米市は
福岡市、北九州市に続く福岡県第三都市である。県庁所在地にも匹敵する産業指標を持っていると言っても
言い過ぎでないだろう。特に商業とサービス業、農林漁業は全国平均レベルの水準と言える。
また犯罪率の多さは目立つものの、地方自治体人件費の低さも目立つものとなっている。
(2014/12/02記す)
唐津市は
佐賀県人口第2位の自治体。ただ昼夜人口比はマイナスであり、佐賀市や福岡市へ通勤する住民が多い。
経済指標について言えば、良くも悪くも並であり、農林漁業が大きな特長とも言えるる。
最大の難点は財政状況が悪いところにある。しかも地方自治体人件費が同人口帯の他都市に比べ
はるかに高く、2倍人口差で財政にも優れた鳥栖市と比べて3倍以上も多いという構造的矛盾を抱えているのは問題だろう。
(2014/11/27記す)
佐世保市は
長崎県ナンバー2の拠点都市。その経済指標を見るに某全国的に有名な通販企業のパワーも手伝って、小売販売額は
長崎市をも上回る規模となっているのが最大の特長だろう。同人口帯の福井市や徳島市、山形市といったところはまるで
寄せ付けない。ただ他の産業となるとそうはいかず、農林水産を例外として、これらの県庁所在地には大きく後塵を拝することとなっている。
(2014/11/26記す)
八代市は
熊本県の第2都市。熊本市や他県の県庁からも距離がある拠点都市と言える。
経済指標としては農業商業製造業サービス業それぞれが人口的に並々の水準にはあり、バランスが取れているとも
言える。ただ財政は地方税や実質公債費比率の低さが低いようにとても低いのは厳しい点だろう。
(2014/11/22記す)
別府市は
大分県第2都市。製造業と農林漁業はほとんど無いに等しいが、サービス業が極端に高いという特徴を持つ。
特にその中の宿泊業の割合が極めて大きいのもやはり温泉効果ということだろう。
商業については平凡な数字に留まっているが、人口で勝るだけに県内では大分市は別格にしても他を圧倒している。
(2014/11/20記す)
都城市は
宮崎県第2都市。農業、商業、サービス業、製造業の全産業区分いずれも揃った拠点都市となっている。
特に農林水産業は全国2位という全国的にも有数な高水準を誇る。商業製造業にしても全国的にも人口水準レベルには達している。
問題点としては財政面。課税対象所得や地方税が低い点であろう。
(2014/11/19記す)
霧島市は
鹿児島県ナンバー2の自治体であり、オーソドックスな産業力を持つ自治体と言える。
商業やサービス業は同人口の全国の拠点都市と比べても引けを取らず、また製造業においては優位にすら立ちうるのだから
十分と言えよう。農業も高い。ただ財政は地方都市の悲哀とばかりに低い水準に留まっている。
(2014/11/18記す)
浦添市は
沖縄県内ナンバー2の産業力を持っている自治体と言っても過言ではない。
実際のところ、卸売業、サービス業の数値は人口を考えると、全国的に見てもかなり優秀であり、また地価も同様の水準となっており、
更には製造業や財政についても全国レベルとは言えずとも、沖縄県内にあっては高い部類となっている。
(2014/11/16記す)
BackNumber
那覇市は
製造業は無いに等しく、また商業も他の県都などに比べると非常に低い水準に留まっている一方、
サービス業については非常に高い数値となっている。また自治体人件費も相対的には低くなっている。
(2014/11/15記す)
鹿児島市は
商業サービス業に優れた南九州の拠点都市。商業値は申し分がないが、一方で財政状況はあまり良いとは言えない。
しかもその割に地方自治体の人件費が高いという矛盾した面を持っている。
(2014/11/14記す)
宮崎市は
製造業を除けばなかなか優れている。商業とサービス業は並み居る県都にも決して引けを取る物ではない上に
農林水産業はなかなか優れているとも言える。ただ問題なのが、製造業はともかくとして、財政面が非常に悪いところだろう。
(2014/11/12記す)
大分市は
製造業に特化した工業都市。製造業の数値は九州トップクラスであり全国でも有数と行っても良い、
また商業やサービス業の数値も並以上の水準にあり、地方税も地方としては高い部類と言えよう。
他都市の影響下にない独立都市だからだろうか、全体的に最良は製造業以外は無いのかも知れないが、悪い数値もなく、そこそこの数値がバランス良く揃っているのも特徴。
(2014/11/11記す)
熊本市は
商業、サービス業に特化した政令指定都市。全体的にこれはという程極端な数字はないが、
小売業、サービス業についてはまぁまぁ、卸売業は一寸物足りないといった水準か。
財政はあまりいいとは言えないが経常収支比率だけは良い。
(2014/11/10記す)
長崎市は
県庁所在地だが、産業面ではいまいちパッとしない数値に留まっている。例えばどちらかと言えば
工業都市の富山市と比較するとそれがよくわかるというもの。
しかしながら農林水産業は全国有数であり、また刑法犯認知件数の低さは特筆すべき水準にあるとも言える。
しかし如何せん特に商業が残念であり、特に小売販売額が佐世保市の水準に劣っているのは悩ましいところと言えよう。
(2014/11/9記す)
佐賀市は
九州においてもっとも地味に県庁所在地といっても過言ではない。しかしながら、昼夜人口比は高く、
サービス業の売上金額は人口に比して圧倒的に高いという特徴を持つ。同人口帯の八戸市と比較しても
商工業では及ばないが、サービス業だけは圧倒的である。また医師数の多さも特徴と言えるだろう。
(2014/11/4記す)
福岡市は
九州地方最大都市だけあって、圧倒的な商業力を強みとしている。卸売業+小売業の合算値となると、人口上の都市相手でも全く引けを取らない東京大阪名古屋に次ぐ
規模と行っても過言ではないのだ。またサービス業についても高水準となっている。一方で製造業は低く、
財政も政令市にあって良い方とも言いがたいという欠点もある。
(2014/11/3記す)
北九州市は
製造業に強い政令指定都市となっている一方で商業やサービス業については県庁所在地の政令市
に比べると見劣りが目立つ状況であり、また財政状況も悪い言える。とはいえ、類似する立場の堺市
と比較すると製造業以外では圧倒しており、昼夜人口比もプラスということで都市の拠点性も十分に高いことも証明しているだろう。
(2014/10/30記す)
高知市は
サービス業の売上が全国的に見ても比較的高い水準となっている。それに伴い宿泊業も高い。
たとえば旭川市と比べた場合、商業などでは僅かに及ばないもののサービス業では圧倒する結果となっている。
一方で製造業は低く、また刑法犯認知件数は多いという数値となっている
(2014/10/29記す)
松山市は
四国最大の人口を誇る都市。特筆するほどの指標ははないが、農業商業工業サービス業とバランスはよく、特にサービス業、宿泊業
は人口は比較的高い水準となっている。同規模都市に比べると、地方自治体の年間人権費も低くなっている。
(2014/10/23記す)
高松市は
四国最大の商業集積都市。実際に卸売販売額も小売販売額も人口比よりも遙かに上回る水準となっている。
まさに典型的な商業都市と言える。その一方で製造業については並以下であり、
サービス業についても県都で言えば並レベルに過ぎない水準に留まっている。
(2014/10/21記す)
徳島市は
医師が多く、宿泊業も盛ん。一方で商業やサービス業は同人口規模の福井市には劣ってしまっている。
製造業については県都としても並みと言える。昼夜間人口比は高く、県内における拠点都市の役割を生やしている。
(2014/10/15記す)
BackNumber
山口市は
山口県の県都ではあるが、県内で圧倒的な経済指標とはなっていない。
そもそも人口も20万を割込んで下関に次ぐ二位に過ぎない。ただそれでも卸売販売額や
サービス業については面目を保っていると言えるだろう。特にサービス業については全国的にも同人口帯
都市の中ではかなり秀でていると言える。刑法犯認知件数も低い。
(2014/10/09記す)
広島市は
ライバルと言える仙台市に比べると、人口で上回ってる割には商業およびサービス業が互角に留まるなど
第三次産業面という拠点性ではやや物足りない点もあるが、その分製造業では圧倒的である。
その商業の数値も十分高い数値であるがゆえに工業都市というほどではないが、その工業の数値も北九州市をも上回っている
水準なのだ。全体的に観ればバランスの取れた政令市と言えるだろう。
(2014/10/07記す)
岡山市は
バランスの取れた平成の政令指定都市。似たような人口では静岡市に比べると、全体的に些か
劣るところはあるが、立地の関係も大きいのだろう。その中でも小売業や農林業では強みを発揮しているとも言えるだろう。
また都市の拠点性の差で、東京特別区の同人口の区に対しては圧倒的に優位である。
(2014/10/05記す)
松江市は
意外にも北関東の同規模都市よりも遥かに地価が高いという点が特筆すべき点だ。
ただ財政は低く、また商工業の経済指標についても太田市、つくば市、伊勢崎市のいずれにも
まるで及ばない。経済力の厳しさを示したものになっている。とはいえ、宿泊サービス業や刑法犯認知件数の低さは誇ってよい数字だろう。
(2014/10/04記す)
鳥取市は
似たような人口帯の甲府市や山口市と比較すると、商業やサービス業の第三次産業では
大きく遅れを取っている。さすがに小田原市や伊丹市といった非県都の都市相手ならば、
第三次産業も引けを取ることはないが、県都としては寂しい数字なのは確かだ。なんと言っても県内
の商都とも言える米子市に商業で負けてしまっているのは言い訳を難しくしている。
もっとも、その分、この人口の県都としては製造業がやや高めとなっており、日本海側では指折りの工業都市といってもいいだろう。
(2014/10/02記す)
和歌山市は
住友系を中心とした製造業に長けた都市である。製造業は人口に比して突出した値を持っている。
一方で商業やサービス業は県都としては並程度に過ぎない。やはり大阪市の影響下にあるといえよう。
また課税対象所得が低いのが目立ち、逆に医師数が多さが目立つと言えるだろう。
(2014/10/01記す)
奈良市は
昼夜人口比も低く、大阪市のベッドタウンという側面が強いだけに産業はどれもパッとしないというしかない。
数字が物語っている通り、同じ大阪市のベッドタウンの高槻市と比較してほぼ互角という様相になってしまっている。
拠点性は優れた同じ関西の和歌山市と比較してもその差は歴然たるものがある。しかしその一方で
課税対象所得は大きく上回る水準であり、金持ち層が住んでいるとも考えられるだろう。
(2014/09/30記す)
神戸市は
それぞれ特化した都市には劣るものの、バランスが取れた政令市である。商業、サービス業、製造業、それぞれそこそこの数値となっている。
ただし人口が全国6位ということを考えると、強みとなる指標がないだけにどれも少しばかり物足りないかもしれない。
この商業とサービス業についてはやはり大阪市の影響もあると見られる。
また目立つものといえば、人口に比して高すぎる公務員人件費が目立ち、それも影響しているのか財政指標は地方税を除いて
概ね低い水準となってしまっている。
(2014/09/29記す)
堺市は
製造業に特化した政令指定都市と言える。製造業については非常に高いが、商業やサービス業は
同人口帯の政令市と比較すると低い水準となってしまっている。
(2014/09/28記す)
大阪市は
西日本最大の都市にして、日本においても東京特別区を一つの都市と見なさなければトップに君臨する都市。
商業とサービス業においては横浜市との人口差など関係ないとばかりに圧勝の様相ですらある。
しかし問題なのが財政面だ。課税対象所得は横浜はもちろん、名古屋市にすら大きく劣ってしまっている。
これは高齢化と生活保護者の多さが示しているのかもしれない。そして地方公務員の人件費の高さと刑法犯認知件数の異常な高さ
である。都市としての問題点を多々抱えているのが数字からもよくわかると言えるのだろう。
(2014/09/23記す)
京都市は
昼夜人口比も高く産業の拠点性は高い。商業も工業もサービス業もバランス良いと言える。
財政指標や刑法犯認知件数の悪さが目立つが、宿泊飲食業は名だたる観光都市だけに高い水準となっている。
(2014/09/22記す)
大津市は
滋賀県の県庁所在地ではあるが、京都市が近すぎるせいか、産業など都市としての拠点性、集積性は
今ひとつ数字としても表面化していない。サービス業は県都レベルだが、それ以外の数値は並レベルに留まっているといっても過言ではないだろう。
特に小売販売額などは通常は人口に比例するのだが、草津や彦根などは1人辺りの販売額が少なすぎるのは目立ってしまっている。
一方で刑法犯認知件数などは少ないため優秀と言えるだろう。
(2014/09/20記す)
津市は
三重県の県庁所在地。しかしながら県内最大都市ではないという山口県や福島県と似たような構造です。
数値も人口からして福島市とそっくり。やはり商業が県都にしては寂しい数字となっています。卸売業は非県都の長岡市や明石市に惨敗という結果になってます。
県内においても四日市市の数字がやはり飛び抜けている感があります。ただ津ではサービス業と農林水産業が他と比べて大きなアドバンテージになっていると言えるでしょう。
(2014/09/19記す)
名古屋市は
言うまでもないことだが、日本第三の中京都市圏の中心都市だけに産業の集積は著しい。特に課税対象所得で大阪市を逆転しているのは着目すべき
点だろう。財政面も政令市の中ではかなり秀でているとも言える。商業、サービス業では札幌市以下の政令市とは一線を画する重要都市。
(2014/09/15記す)
浜松市は
工業都市だけに製造品出荷額が高く、また農林漁業も高いところに特徴がある。
卸売販売額にみられる商業拠点性は新潟市や静岡市に比べると低いが、それでも熊本市や堺市よりは遙かに高い。
ただサービス業はパッとしないようだ。
(2014/09/14記す)
静岡市は
小売販売額が相対的に低いのを除けば、製造業も農林水産業もサービス業も卸売業もそれぞれ高い水準にある。
同一県内のライバル都市浜松市との比較においてもほぼ互角と言ってもいいだろう。特にサービス業の高さが光る。
ただその一方で、静岡市職員人件費があまりに浜松市や相模原市、岡山市を大きく上回っているのは何か構造的に問題がないのかが気になるところではある。
(2014/09/11記す)
岐阜市は
三次産業型の都市である。特にサービス業が高い。名古屋市近郊の割には昼夜人口比も高く、
拠点性の認められる経済指標となっている。
ただ高松市のような地域の拠点都市と比較すると、さすがに見劣りしてしまうのも事実であろう。
(2014/09/10記す)
長野市は
サービス業の売上が突出して高い。人口上の宮崎市と比較しても2割ほど高く、人口差1.5倍差の松本市との比較では
ダブルスコア以上の差をつけている。その分、商業、工業、農業は県都としては並レベルに留まっている。
(2014/09/08記す)
甲府の
特筆すべき指標は昼夜人口比だろう。この規模の都市としては突出した昼間人口の高さを示しており、
産業が集積している様を示している。それが示すように県都らしく商業など三次産業の値は人口順位を上回っている。
人口の近い鳥取市や山口市、小田原市、岸和田市と比較しても三次産業では優位に立っていることからも明らかだろう。
(2014/09/07記す)
福井市も
北陸の他の県庁所在地同様に、人口に比すると優れた経済指標を誇っていると言えるだろう。
特に卸売業、小売業、サービス業には目を見張るものがある。同規模自治体の徳島市を全てにおいて上回ってる点からも
それがうかがえるだろう。一方金沢同様に製造業はあまり高い水準ではない。
(2014/09/06記す)
金沢市は
商業、サービス業といった三次産業に長けた北陸の拠点都市である。商業の数値は全国の同規模自治体に対して
圧倒的な水準とも言える。地方税や課税対象所得といった財政指標についても地方都市の中では高い。
一方で製造業については並ではある。ただ刑法犯認知件数が低く、農林漁業についても高い水準など全体的に高い拠点性を示していると言えるだろう。
(2014/09/05記す)
富山市は
新潟市にも似てバランスに長けている。一次産業、二次産業、三次産業それぞれの水準が最高では
ないものの、全て中の上といった水準となっている。これは三次産業に突出した高松や金沢とは違う都市傾向と言えるだろう。
北陸の都市は、この富山市に限らず金沢も福井も含めて、いずれも人口の割に拠点性が高い数字を持っているが、これが新幹線開通でどうなるかが今後も注目点と言えるだろう。
(2014/09/04記す)
新潟市は
この80万人の政令市としてはもっともバランスが取れている拠点都市と言えるかもしれない。
三次産業の商業やサービス業の比重がやや大きいが、これは県庁所在地としては必然とも言えるだろう。
それに加え、高い水準の農業、製造業も続く。ただ地方公務員の人件費が高すぎるところがありそうだ。
(2014/09/04記す)
相模原市は
合併を経て人口70万を超えて政令市になったものの、政令市の中では異例とも言えるくらい政令市らしくない都市だ。
まず商業、卸売業の数字が小売業よりも下回る政令市は相模原市のみである。しかも小売業自体も低いにもかかわらずだ。
製造業は高いので、一応工業都市に入るのかもしれないが、その製造業も決して突出しているわけではない。
そういう意味では、今後、政令市ブランドを生かした都市の集積が出来るかが注目と言えそうだ。
(2014/09/03記す)
川崎市は
製造業に秀でた工業都市である。また農林水産業も意外なことに非常に高い水準を誇っている。
一方で三次産業の商業とサービス業は共にこの規模の政令市としては物足りない水準に過ぎず、特に卸売業販売額の低さは極めつけに低いものとなっている
財政指標は総じて良好といえるだろう。
(2014/09/03記す)
横浜市は
市区町村の自治体で言えば、人口No1を誇る都市だ。商業力や製造業においては、拠点都市や工業都市には適わないため、
決して一位ではないものの、地方税と課税対象所得では市区町村ではない東京特別区部に続く数値となっており、大阪や名古屋を軽く上回っている。
前述の製造業についても大都市間ではトップを誇る。工業都市のお隣川崎市をも上回っているのはある意味予想外とも言えるだろう。
一方で商業については前述の通り、人口の割にはまるでふるわない。昼夜比の低さからしても、東京の影響下にあるという事実が数字にも表れているといえるのだろう。
(2014/09/02記す)
東京特別区部は
自治体ではないが、大阪や名古屋との比較対象としては興味深い地域だ。
結論〜言えば、圧倒的な差で大阪や名古屋をも上回っている。いくら人口差があるとはいえ、その差はトリプルスコア以上。サービス業に至っては
もう5倍以上の差だ。ただ製造業だけはほぼ同レベルではあるが、東京都心部で製造業をやるのすらもったいないということなのだろう。
そのわりに農林水産業も高い水準ではあるところ、そして刑法犯認知件数も意外に少ないところが恐るべきことだ。
(2014/09/01記す)
千葉市は
東京の影響を受けているため、政令市と言えども、他の首都圏の都市同様に昼夜人口比は100未満となっている。
しかしそれでも京葉工業地帯の一角らしく卸売業や小売業についても商業の集積が北九州市や新潟市
といった地方の政令市並以上にはあり、サービス業はむしろ圧倒している。しかも製造業もあるというバランスの良さを示している。
また地方都市との決定的な差は財政指標となるだろう。
(2014/09/01記す)
さいたま市は
ベッドタウンの政令市としては破格とも言える商業力を誇っている。
たとえば神奈川の川崎市や福岡の北九州市と比較してみて、商業力では圧倒しているのがわかるだろう。
もっとも川崎も北九州も工業都市ではあるだけに工業力ではまるで歯がたたないわけだが。
全国規模の得意分野は課税対象所得がある。さすがは首都圏の都市だけあるだろう。
(2014/08/30記す)
前橋市は
県庁所在地らしい全般で人口平均を上回る数字となっているが、特に農林水産業の値が全国トップクラスとなっている。
商業やサービス業についても概ね高く、サービス業については県内のライバルとも言える高崎市を上回っている。その一方で商業については大きく下回っている。
(2014/08/29記す)
宇都宮市の
数字は人口で考えたら恐るべきまでの水準である。
一次産業、二次産業、三次産業、全てにおいて隙が全くない。オールラウンダー都市と言えよう。
製造品出荷額、卸売業販売額、サービス業にいたっては1兆円規模を遙かに超えている。小売業販売額や農林水産業についても
同人口帯の都市をまるでに相手にしない。
となると、どのレベルなのか、これらの数字限定で、人口下位の政令指定都市と比較してみよう。恐ろしいことが判明した。
項目 | 宇都宮市 | 熊本市 | 静岡市 | 相模原市 | 岡山市 |
---|---|---|---|---|---|
人口 | 511,739 | 734,474 | 716,197 | 717,544 | 709,584 |
農林漁 | 5,950 | 11,152 | 6,022 | 4,483 | 7,099 |
製造 | 1,806,899 | 363,138 | 1,697,201 | 1,161,037 | 906,122 |
卸売 | 1,744,921 | 1,100,741 | 1,892,219 | 438,492 | 1,762,131 |
小売 | 552,941 | 723,845 | 643,289 | 497,634 | 674,375 |
サービス | 1,433,827 | 1,304,981 | 1,564,207 | 816,121 | 1,398,012 |
水戸市は
商業およびサービス業の数値が突出している。特に卸売販売額は1兆円を優に超える水準となっているなど、
人口100位規模の都市とは思えない。また農林水産業も全国トップクラスである。昼夜人口比も高い。
一方で、その割には財政が優れているわけでもないのは不思議である。
(2014/08/27記す)
BackNumber
福島市
県庁所在地ではあるが、実は県内3番手となっており、北に偏った立地的にも仙台市の影響下にあるといってよい特異な県都である。
商業、特に卸売業が県庁所在地らしからぬ数字に留まっているとはいえ、それでも盛岡市には遙か及ばぬまでも、青森市や津市ならばほぼ同等以上の都市規模を持っているといいだろう。
福島県内の都市比較では、東北2番手争いもする郡山市が優位とはいえ、それぞれ得意分野があり、全国でも珍しい都道府県と言えるだろう。福島市はサービス業と一部財政が得意分野と言えそうだ。
(2014/08/27記す)
BackNumber
山形市
はさすがは県都だけあって、商業、サービス業は人口が100位越えにもかかわらず、それぞれ60〜80位台なっている。
特に優れているのは医師の数だろう。一万人あたりの医師数は40位台となっている。しかし一方で地方都市の悲哀とも言うべきか。
地方税や課税対象所得は僅かとは言え、人口順位よりも下になってしまっている。そして地方公務員の人件費は95位とやや高い。とはいえ、これらはほぼ平均とも言えるだろう。
ちなみに県内の2番手から4番手の鶴岡、酒田、米沢とはそれぞれ人口差以上の差を誇る上に財政面では圧倒するものの、製造業についてだけは山形市が劣る形となっている。
(2014/08/26記す)
秋田市
人口の近い県庁所在地との比較だと那覇市相手だと商業では優位だが、地価やサービス業では敗北。
県庁所在地ではないものの三重県トップの四日市市相手だと製造業や財政では歯が立たない代わりに商業やサービス業は優位。
ってところ。また刑法犯認知件数は県内ではもっとも高いものの、他県に比べるとやはり低い水準のようだ。
人口が80位なのに、刑法犯認知件数が800位弱というのは相当安全とも言える。逆に地方公共団体の人件費は50位台と高すぎると言えそうだ。
(2014/08/24記す)
仙台市
はさすがは札仙広福の一角を占める地域を代表する拠点都市だ。札幌、福岡とは人口差などがあるものの、
広島市と比較してもその拠点性をひけを取るものではない。
人口では下回るにもかかわらず、卸売業とサービス業で広島市を上回っているのも伊達ではないだろう。
昼夜人口比も優れている。
その一方、やはり地方自治体の年間人件費が高すぎるという問題を持っている。
(2014/08/23記す)
盛岡市
は北東北の中心都市と言っても言い過ぎではないだろう。青森市や秋田市と人口規模では同等とはいえ、
やはり拠点制という意味では盛岡市が一番である。
東北最大の都市と言えば、万全一致で仙台市なのは言うまでもないが、しかし第2都市と言えば、どうだろう。
似たような30万都市が多く候補に挙がるとは思うが、最終的にはこの北東北最大都市の盛岡市か、それとも南の郡山市か、という二択
に収まることだろう。
さて、そこでこの2都市のデータを並べてみた。郡山市は製造業にも優れておりバランスがいい。
人口で上回るだけに商業でも盛岡市をリードしている。財政面でも盛岡市の上を行く。
対して盛岡市はサービス業が圧倒的に強い上に地価では圧倒している。農業も優れるし、先に挙げた商業でも互角といってもいい。
医師数が多いのもメリットだろう。結局、どちらが第2都市に相応しいだろうか?
ここだけの盛岡市VS郡山市
主な項目 | 郡山市 | 盛岡市 |
総人口[人] | 338,712 | 298,348 |
昼夜間人口比[%] | 105.69 | 106.38 |
総面積[ku] | 757.06 | 886.47 |
住宅地の地価平均価格[円/u] | 46,000 | 58,800 |
商業地の地価平均価格[円/u] | 95,000 | 139,200 |
地方税[百万円] | 48,683 | 41,044 |
財政力指数 | 0.73 | 0.66 |
実質公債費比率[%] | 6.7 | 13.3 |
経常収支比率[%] | 86 | 91.7 |
課税対象所得[百万円] | 407,819 | 377,577 |
地方自治体の年間人件費(最低値)[百万円] | 14,209 | 14,679 |
農林漁業の売上[百万円] | 5,258 | 10,951 |
製造品出荷額[百万円] | 829,100 | 104,154 |
卸売業・販売額[百万円] | 763,128 | 728,573 |
小売業・販売額[百万円] | 340,623 | 343,841 |
サービス業の売上金額[百万円] | 512,580 | 720,290 |
一万人あたりの医師数[人] | 25.51 | 40.82 |
一万人あたりの刑法犯認知件数[件] | 122.55 | 99.25 |
宿泊業,飲食サービス業の売上金額[百万円] | 44,101 | 49,633 |
青森市は行政都市だけに多くの都道府県のように
県内で圧倒的な都市というわけではない。確かに八戸市や弘前市に比べると、商業やサービス業において県内ナンバー1の指標だが、
面積で圧倒していることや人口差を考えると、どうにも差が目立つほどではない。
しかし似たような県内構成とも言える福島県福島市に比べると決して見劣りするものではない。とはいえ、
岩手県の一極集中県庁所在地の盛岡市と比較すると、やはり都市の実力不足が目立つのも否めないだろう。
ただ安全面においては、愛知の春日井や兵庫の明石、福岡の久留米に比べると遙かに刑法犯認知件数が低いというメリットはあるようだ。
もっとも盛岡や福島とは大差ない水準で有り、八戸や弘前より高いには違いないが。
(2014/08/21記す)
札幌市は他の政令市に比較して、
昼夜人口比は低い。というのも札幌市自体が巨大面積であり、
都心部と郊外を兼ねているため、どうしても昼夜人口比は中和してしまうことに原因がある。
その分、人口自体は多い。
北海道経済の弱みなのかも知れないが、他の政令市に比較すると、商業は強いとは言えない。
卸売業販売額はライバルと良く言われる福岡市には遙かに及ばないばかりか、仙台市、広島市とも大きな差はない。
海も空も港を持たず、また後背人口の少なさも影響しているのかもしれない。
小売業販売額についても、人口の割には多いとは言いがたいというところはある。それは第三次産業のサービス業についても同様だ。
もちろん北海道では断トツではあるが。
製造品出荷額も製造業が盛んでないため、政令市としては少ない。北海道内で見ても苫小牧や室蘭より遥かに下の水準となっている。
一方刑法犯認知件数は圧倒的に少ないため、すすきのなどの全国区知名度の繁華街が持ちながらも、比較的安全な町と言えるのかも知れない。
また農業についても、北海道内ではとりたてるほどではないものの、全国的には高めの数字となっているのも特徴だろう。
(2014/08/20記す)